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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TP-2編その11

続:ウィリアムオプティクスWO-Star71を試す(後編)

続・前編からの続き。

新月期で一晩中!を狙ったんだけど、またもやアテが外れ、前回より2週間後の撮影となった。前回は、下弦の月だったので夜半前の夏の天体を撮影。今回は、上弦の月なので、夜半後の天体、つまり冬の天体が狙えるってワケね。仕事の都合上、あまり遠くへ行くことが出来ず、富士山麓のとある場所で頑張ってみることにした。

現地到着後、早速撮影機材を組み上げる。事前に一度やっていたことなので迷うこと無く組み上がった。それにしてもフィールドに出て、あらためて全体を眺めてみるとなかなかカッコ良い。こういう感じを抱くとおのずから写欲が湧いてくるから不思議。

ジンバルフォークと「TP-2」の接続、ジンバルフォークとWO-Star71との接続は、例の通りTOAST Online Shopで扱っているアルカスイス規格の各種パーツを使って接続。俺のTP-2は小型パンベースクランプユニットに換装してあるが、固定能力の高い中型パンベースクランプユニットの方が更に安心だろう。実際は小型タイプでも撮影には支障無かったけどね。操作性の面では大きいほうが断然良し。

そしてフードの短さを補うためにUSBヒーターを巻き付ける。同時に「TP-2」にも電源を供給。カメラにタイマーのコネクタを接続して、組み立ては、ハイ!おしまい。

極軸合わせもちょっと気になってた。なんと言っても今回は搭載機材の総重量が5kgだからねぇ。でも、TP-2は回転軸の真上に重さ10kgのウェイトを乗せても問題なく動くのを去年のCP+のTOAST TECHNOLOGYブースで見ていたから、ジンバルフォークでバランスを完全にとってやれば問題無いはず!と勝手に太鼓判を押すことにする。

それよりも極軸導入支援装置「Dish-2」はいつも通りのスムースな動き・働きをするか?
はじめっから三脚をおおよそ水平に設置。脚の一本を北に向ける。重い機材が北の一本にのしかかるわけだから、この点は非常に重要。

そして「Dish-2」の丸アリ型を回転させて大体の北の方角で固定する。この時点で極軸望遠鏡の視野には、既に北極星が入っている。むー、さすがに便利だ!

ここから「Dish-2」の出番。調整ノブをそろそろと回してみる。通常よりやや重たい感触ではあったが、動きそのものはスムーズ。極軸望遠鏡を覗きつつ、3方向のノブを操作しながら所定の位置に北極星を導入することに成功。固定ノブを締めたらDish-2による極軸合わせは無事終了。

あとは撮影してみてどうか?確認するのみだ!

初めての機材の組み合わせということもあり、機材の取扱いは慎重に行なった。ハンズフリーとはいえ不測の事態が起こらないとも限らないからね。でもしばらく望遠鏡を振り回してたら、予想以上に快適に扱えることが判った。これなら、今後の実戦でも充分使えると確信。

雲の往来が割とあって撮影は四苦八苦したけど、どうにか2対象を捉えることが出来た。前回と同じく、周辺減光補整は無し。

ばら星雲

さてこのような簡便な機材で撮られた写真、どのように感じてもらえるかなぁ。個人的にはこれからもドンドン使えるレベルであると思います!

M42

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