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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TP-2編その5

とりあえず使ってみようじゃないか!(前編)

これまでに主な機能・新しく加わった機能が紹介できたように思う。

でも、ここからが本番。能書きは大事だけど、いざフィールドに出てその機能が維持され、発揮されるか?本当に使いやすいモノなのか?我々は機材マニアでもスペックマニアでもないんだよね。心を揺さぶられた、美しいと感じた、その瞬間を記録するために写真を続けているんだよね。

てなワケで(あいだにアイソンが入ってしまったけど)、TP-2を実際にフィールドで使ってみた雑感をつづりたいと思います。まずは星の追尾撮影のね。新たに加えられた機能を使った撮影はおいおいに、ということで。撮れた作例をお見せしつつ、半年くらい前の記憶を辿りながら…。参考になるようなら嬉しいね。

星を撮る用意・作業は、基本的には以前のモノと同じなので、まったく苦は感じない。

  • 三脚を立て、微動装置Dish-2をねじ込む。
  • あらかじめDish-2の円形プレートを装着しておいたTP-2本体をDish-2にはめ込む。
  • 付属のDovetail Stageからオプションのパンベースクランプユニットに換装したTP-2に、ジンバルフォークユニットを滑り込ませる。ジンバルフォーク雲台にはアルカスイス規格のアリミゾが装備されているので、ここにL字ブラケットを介しカメラを装着する。

以上、組み立ては終わり!

ここまで、一切工具は使わない。この利便性・機動性こそ、モバイル赤道儀の真髄。余計なモノは要らない。
あとはポーラアライメントホールで北極星を簡易的に導入。Dish-2を使えばちょちょいのちょい。これで広角レンズ~中望遠レンズ数分くらいまでなら撮影が可能。それでも心配、あるいは成功率を上げたい、あるいはもっと長いレンズを使いたいなら、ポーラファインダー(極軸望遠鏡)&Dish-2を使用しセッティング精度を向上させる。

そしてカメラにタイマーリモートコントローラーを差込み、必要がありそうなら夜露防止用のカイロなども付ける。

本体には、電源を供給する。

付属の電池ボックス、あるいは巷で多く流通している、スマホ充電用のUSB電源などを利用する。高効率の昇圧回路を搭載しUSB電源でも充分な性能を発揮できるようになったTP-2はこれができる。

特に最近USB電源は大容量であるし、安価。そして出力が2つあるタイプもあるので、TP-2本体と同時にUSB保温器具などを使った、レンズ露よけ器具にも電力を供給できるので本当に便利。使わないテはない。

さてと、次にカメラとレンズ・・・といきたいところだが、長くなったので後編に続く!

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