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K's Report!

このコーナーは、開発メンバーの知人の知人である「青年K」がモバイル赤道儀のテストを依頼され、その活用方法を探るべく展開した(時に無謀な)試行錯誤を記録したものです。これはあくまで青年Kの個人的な意見・感想ですのでご了承下さい。

TOAST Pro編 その45

Dish-2応用編その1『タイムラプスでGo!』

星空ムービーの世界へ

モバイル赤道儀TOAST Proを使って、これまで星景写真や星野写真、さらに天体望遠鏡BORGによる天体のクローズアップ撮影をしてきたわけだけど、今年2月にパシフィコ横浜で開催されたCP+2013、そのTOAST TECHNOLOGYブースを訪れて衝撃を受けたことがある。

それは、タイムラプスムービー

Dish-25の発表に合わせて、ブースに設置された大型液晶モニターでは、TOAST Proで撮影された息を呑むような美しいタイムラプスムービー作品がいくつも上映されていたんだ。正直いって、かなり衝撃を受けた。
で、ついに俺もタイムラプスムービーの世界に足を突っ込んでみようと画策しているワケ。

今回はTOAST Proによるタイムラプスムービーについて書いてみたいと思う。

タイムラプスムービー???

まず、タイムラプス(Time Lapse)という言葉・撮影方法を簡単に説明しておきたい。

日本語では微速度撮影、インターバル撮影、コマ撮りなどと呼ばれている。海外ではほとんどTime Lapseという呼称で統一されている。
一定の間隔を設けて連続撮影した静止画をビデオ編集ソフトを使って並べ、それを1秒間に30枚とか24枚というレートで一気に再生すると動画になる。それを一本にまとめたモノを作品として仕上げているのね。もっと簡単に言うと、パラパラマンガって言うヤツ。以前までは植物の発芽の様子だとか開花といった、ゆっくり変化するモノを可視化するために使われていたようだけど、カメラの性能アップ(メディア容量、バッテリー容量の確保など)や、後の画像処理ソフトの充実などによって、特殊撮影と呼ばれていたモノが、一気に一般撮影として広まりつつある撮影方法だね。ネット検索をしてみると、それこそわんさか作品が現れるようになった。

しかし多くの作品は、ただの「ビデオの早回し」になっているのが残念。タイムラプスを採り入れるなら、タイムラプスならではの作品、タイムラプスでしか得られないような作品を目指さないとね。

実際の撮影と動画化

撮影方法がそんなに難しくなくなったのも、後押しの要因。最近の記憶媒体容量は64GBとか128GBとか…感覚的にほぼ無限枚数撮れる(笑)。寒さに強く、容量が大きいリチウムイオン電池。真冬でも純正のモノ2個あれば一晩保ちそうなレベル。この2点に問題なければ、あとは夜空にレンズを向け、撮影が出来てしまう。一番簡単なのは三脚に固定して、夜空のある範囲を狙う方法。

実際にどのくらいの露出時間にするか?とかインターバル時間をどのようにするか?他にも感度設定、レンズ焦点距離の選択、絞りの選択などなど、その時の空の状況、最終的な作品を見据えての設定をしなければならないけど、まずは撮ってみないとね。

全くの最初なら…、

  1. なるべく広角のレンズ
  2. 絞りは開放
  3. 感度は1600以上
  4. 露出時間は20~30秒
  5. インターバルは1秒
  6. 連続して最低450コマを撮る(枚数設定については後述)
  7. 記録画質はRAWがベストだが、とりあえずはJPEGで可。

以上を実行、まずは写真の「質」などは度外視して、どんなモンが撮影出来るか?を確認して欲しい。

各コマの間にインターバルが必要なので(カメラによっては1秒だとメディアへの書き込みが間に合わないものもあるので、事前にテストし適宜設定する)、インターバルタイマーは必須。これは純正、サードパーティーなどから購入して欲しい。放っておいても、パシャッパシャッと勝手に撮ってくれるからラク~。ただ、上記の設定だと終了まで3時間以上掛かる計算になるので、そこは注意。メディアとバッテリー容量の関係で200コマとなっても、とりあえずはいいかな。

撮影が終了したら、PCに取り込み、ビデオ編集ソフトを使い動画作品に仕上げる。
ここでのソフトだけど、フリーから有償まで、いくつもある。いずれ、扱い易いとか、速いとか、エフェクトが掛けられるとか、まとめて紹介してくれるといいね!もちろん「TOAST TECHNOLOGY」さんで(笑)。

そんでもって出来上がった動画を紹介します。(注)

:ここではFLASH動画をご紹介していましたが、FLASHのサービス終了に伴い、動画公開を終了させていただきます。TP-2編にて、青年Kによるタイムラプス動画の作例をご参照ください。

さて、どうだろうか?三脚に固定して、あとはほとんど機械任せ。人間がやるのは、フォーカスと構図合わせ、そしてタイマー設定だけ!最初は結構、感動モンだと思うんだけど…。

ここまでが「Time Lapse」の簡単な説明ね。
まだ「TOAST Pro」関連の機材は出てないよね。もちろん、上のような動画で完成形とみなすことも出来る。もっと画質を上げたり、長い時間を掛けたり、面白い対象を探してみたりするのもいいね。

だけどね、もうひと手間掛けると、もっと面白い動画になるんだ。料理と同じようにね。そこで登場するのが「TOAST Pro」とその周辺機器なワケ。次回は、そこんとこいってみよう!

※この記事は2013年5月に掲載されたものです。TOAST Proは、現行モデル「TP-2」に継承されました

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