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モバイル赤道儀 HOMETOAST Style 小山武彦さん日食編

TOAST Style

Vol.04小山武彦さん 2009日食編

もう一つのTOASTスタイル

(≪1の続き)

何とか、機材の重さはクリアして現地入りした。後は気になるのは当日の天候だ。また、機材のセッティングも、T社の赤道儀は前夜が晴れればあらかじめセッティングしておき、マーキングをしようと決めていた。それなりのマーキング用のGoodsも用意したが、生憎のドン曇で全く星が見えない。仕方が無いので水準器と方位磁石が頼りのセッティングとなってしまった。

予想したとおり、通常の赤道儀はなかなか正確な高度を出しにくいがTOAST ProはiPhoneの水準器アプリとちょっと気の利いた方位磁石で簡単にセッティングができた。

水準器アプリ
水準器アプリ

実際に太陽を追いかけて見ても、TOAST Proの方が修正がほとんど要らず、T社の赤道儀より極軸が合っているように感じた。

今回は、TOAST Proは思い切って眼視用にと割り切ったが、部分日食の開始から終了まで約3時間、ほとんどわずかな方向修正のみで太陽を追いかけてくれて、PCでコントロールした写真撮影の合間に非常に美しいコロナやプロミネンス、ダイヤモンドリング等も夫婦二人で充分に楽しめた。

ダイヤモンドリング
ダイヤモンドリング

日食の間中撮影を続けていたビデオにも、「だんだん欠けて来ているよ」とか「コロナに流線のようなものが見えるよ」とか「太陽の縁にピンク色のポチポチが見えるよ」という声が録音されている。

TOAST Proが自動で追尾してくれていたおかげで、天文をほとんど知らない家内も、ただずーっと望遠鏡を覗くだけで美しい日食を楽しむことができた。これもまた一つのTOASTスタイルかな、と思ってしまった。

TOAST Proで眼視観測中
TOAST Pro で眼視観測中

今回の日食は、私にとっても初めての日食ツアーで、機材等も持参し過ぎたかなという印象が強い。おそらく、次回行くとしたら半分で充分だろう。ましてTOAST Proは小型軽量で高精度なのでずーっと軽くなってしまう。

私の参加した日食ツアーは福島の大野さんがアドバイザーとなり計画された。
ツアーを振り返ってみると、杭州市の西湖観光あり、上海の黄浦江ナイトクルーズあり、前日のホテルの夕食では、大野さんの奥様の歌謡ショー?で皆が盛り上がり、日食以外でも楽しめるツアーであった。大野さんも今回は日食に初めて奥様を同行されたそうで、私たち夫婦と同様、思い出深い日食だったのだろうと思う。

TOAST Proで眼視観測中

TOAST=天体写真という枠から外れた少し贅沢な使い方とあいまって、何物にも代え難いPricelessな思い出を残すことができたと思っている。
それにしても、今年はなかなか梅雨明けとなっても晴れてくれない。中国地方では大雨による災害も報告されているが、早く、本来の星空を実写したレポートを報告したいと思っている。

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