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TOAST Proベストマッチ機材Part-T BENROフラット三脚(A2180T、A3180T)

天体の追尾撮影で最も重要な足回りに関しては、特にジッツオ(Gitzo)のカーボン三脚を組み合わせて運用している天体写真ファンは多い。軽量かつ圧倒的な剛性を誇るプロの写真家御用達のブランドなだけ、カーボン三脚となれば軽く10万円を超えるラインアップが並ぶ。誰でも気軽に持てる製品ではないが、その価格に十分見合う剛性と実用性の高さを兼ね備えた素晴らしい製品だ。

【剛性と携行性の両立】

ところで、これまでも多くの三脚メーカーが携行性を追求し、重量と剛性、収納性を様々なかたちで実現してきた。重量と剛性については、高価なカーボン素材を使用することでひとつの答えを出し、さらに次のステップとして収納方法にも工夫を凝らしてきた。
なかでも数年前から人気なのが、ジッツオ(Gitzo)の「トラベラー三脚シリーズ」に代表される、ボールヘッド(自由雲台)を装着したまま三脚の脚を180度跳ね上げ、雲台を脚の間にスッポリ収納することで携行性を高めたタイプの製品だ。収納時に雲台分の長さがそっくりそのままなくなってしまうスタイルに人気が集まっている。

【実用レベルのフラット三脚が登場】

さらに別のタイプでは、可能な限り収納時の体積を減らした“フラット三脚”と呼ばれる製品もある。3本の脚を並列状態で折り畳むことができ、収納時の厚みはわずか数センチとフラットな形になるというものだ。
このタイプの多くは、あくまでコンパクトデジタルカメラ用のポケット三脚で、いわばスナップ写真や記念写真用。それをデジタル一眼レフカメラ用の三脚として実現するためには、収納性と同時に十分な剛性を保ちながら、なおかつ軽量な三脚に仕上げる必要があった。
そんななか、2010年の夏にBENROから発売されたのがフラット三脚シリーズ。以来、様々な撮影ジャンルのユーザーに支持され続けている。

【高価なカーボン製が最適か】

BENROのフラット三脚には、アルミ三脚とカーボン三脚があり、それぞれ脚のパイプ径と段数の違いにより8種類、合計16種類のラインアップが存在する。そのなかで、モバイル赤道儀TOAST Proと組み合わせて運用するのにおすすめなのは、パイプ径が32mmもしくは29mmの製品。特にイチオシなのが、アルミフラット三脚「A3180T」と「A2180T」だ。

高級なカーボン三脚ばかりもてはやされる風潮のなか、あえてアルミフラット三脚をすすめるには理由がある。天体写真では、カーボン三脚の最大のメリットである軽さがデメリットとなる場合もあるからだ。

カーボン三脚がその剛性を発揮できるのは、強い風がなく、硬い地盤で使う場合。ところが人里離れた場所に遠征することがほとんどの天体撮影では、地盤が土や砂利なのはもちろん、場合によっては落ち葉や腐葉土化した軟弱な場所に三脚を立てなければならないことも多い。
そんな時は、ストーンバックなどを使って三脚の重心を重く低くし、なおかつ石突きも大地に突き刺して固定できる金属製のスパイクに交換しての撮影となる。皮肉なことに、わざわざ三脚を“重く“しなければならないこともしばしばあるというわけだ。

【実用性の高いアルミフラット三脚に注目!】

実際、製品として長きにわたり成熟してきたアルミ三脚は、剛性面、重量面、そしてコストパフォーマンス面において、天体撮影では大いに注目すべき選択肢といえる。

BENROフラット三脚でみてみると、例えば、最大パイプ径29mmで4段式の製品では、カーボンフラット三脚とアルミフラット三脚の重量の差は、わずか350gしかない。ところが価格差は2倍以上の開きがある。
いまや車を使っての遠征撮影がメインの天体撮影に関していえば、わずか350gという自由雲台(ボールヘッド)1個分のこの重さが、2倍の価格差と吊り合うかどうかの判断は人それぞれだが、メリットの多いアルミフラット三脚の魅力は非常に大きいといえる。

少々乱暴な言い方だが、三脚というのは、持ち運びのことを考えなければ重ければ重いほどいい。
ちなみに撮影中に脚のたわみや剛性のことを一切気にしたくない人は、高額だが迷わずジッツオ(Gitzo)だ。また、望遠鏡による直焦点撮影を“メイン”にするなら、モバイル赤道儀TOAST Proではなく、望遠鏡メーカーの中型赤道儀を選ぶこと。三脚も赤道儀も、作品の内容や撮影スタイルによってそれぞれ役割が違うからだ。

さて、次回は、さらに詳しくBENROのフラット三脚とモバイル赤道儀TOAST Proとの組み合わせをご紹介していくことにしょう。

★メーカーでの販売終了のため、当製品の取り扱いは終了いたしました